ぼくの太陽 きみの星

「未怜のご両親と、オレの父さんが同じ職場だったのは知ってるよね」

「うん」

「当時高校生だった母さんも、そこでバイトをしたりしてね、ときどき顔を出してたんだって。


そこで、どうやら複数の人間と関係があったらしくてね。



今の父さんと結婚したのは母さんが20歳の時だけど、その時すでにオレは2歳だった。

誰の子か、父さんは本当に知らなかったらしいけど、自分の子と思って育てるって口説いたらしいよ。


父さんが言うに、ひどくわがままな女だとわかってるけど、抗えないほどの恐ろしい魅力があったって。

実際、母さんはちょっと異世界的な美人だったからね」



うん。

わかるよ。


鷹耶はきっとお母さん似。



「オレも、かなり大きくなるまで、父さんが本当の父親じゃないって知らなかった。

オレが小5のとき、母さんが外に男を作って出て行ってね。

そのときに父さんが教えてくれたんだ。



……それにしてもさ、普通母親だったら子どもも一緒に連れてかない?

置いてく方も置いてく方だし、父さんも疑問感じずに育てんなよって感じ」



鷹耶は笑った。


孤独な、寂しい笑い。