ぼくの太陽 きみの星

「”お兄ちゃん”って、すらすらとウソつけるんだね。

虫も殺さない顔しちゃって。

ほんっとサイテーな嘘つき」


しばらくして。

コーヒーカップを2つ持って上がってきた鷹耶に、あたしはぶちぶちと悪態をついた。



「今さら何言ってんの?

オレってその辺生まれつき天才的だから」


鷹耶はニヤッと笑って、いい香りのするコーヒーを差し出す。



「ママは?」

「安心したみたい。

もう寝るって」

「そう……。

お兄ちゃん、信用されてるんだね」


精一杯嫌味ったらしく言ってやった。


「うん。

オレ普通に品行方正な好青年で通してるから」


鷹耶は好青年っぽく眉を上げて、にっこり笑った。


「オレの本性見抜いたの、未怜だけだからね」


やさしい口調で続ける。