ぼくの太陽 きみの星

「お兄ちゃんは……何でも話せる人はいるの?」


そもそも腹を割って話すというのがどういうことかわからないのかもしれない。

自分の作った殻の中でもがいている鷹耶。



教室に鷹耶が来たときの、女子たちの過熱ぶりを思い出す。


きっとどこへ行ってもあんな感じ。



鷹耶の気持ちなんて、だれも知らない。


知ろうともしない。




ふと、あることに思い至った。



「ねぇ。

お兄ちゃんがわざと人を傷つけたり、辛くあたるのは、どこまで許されるか無意識に試してるの?」


あたしにも。

琢磨くんにも。


「それって子どもがお母さんによくやることかもしれないね。

お母さんに対しては、とってもいい子になってて、反抗できなかったの?


……反抗って、相手が自分を無条件で愛してくれてるって思ってるからできるんだから」



はっ。


横で小さく息を吸い込む音。