ぼくの太陽 きみの星

「ねぇ……お兄ちゃん」



寝てる鷹耶に無駄に話しかけたくなった。

言葉にすれば、鷹耶の心の中の”何か”に届きそうな気がしたから。


むしろ、寝ていたからこそ、反応を気にしないで話しかけられたのかもしれない。



「お兄ちゃんは、寂しいの?」



すぅ……すぅ……

小さく穏やかな寝息が応える。



「本当は、お母さんと暮らしたかった?」


赤ちゃんが生まれても放置していたお母さん。

普段もどれほど放ったらかしだったのか。

ずっと愛情に飢えてたに違いない。



「お兄ちゃんは、お母さんに振り向いてほしくて、ずっと何でも頑張ってきたの?

だから、勉強もスポーツも人一倍頑張っちゃうの?」


勉強もスポーツも、何でもこなす鷹耶。

それはむしろ嫌味で、周りの嫉妬を買うほど。


でもそれは、陰の非常な努力に支えられてるって、あたしは知ってる。