ぼくの太陽 きみの星

割り込んだ電話のせいで。

直前に話していたことは頭からも心からもいったんクリアされ、忘れ去られた。



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「あれ、このおみそ汁の葉っぱ何? おいしい」

「ああ、それね、ツルムラサキよ」

「ツルムラサキ?

そんなお野菜あるんだぁ。これおいしいね」

「でしょ」


いつもながら、静かな食卓。

しゃべってるのはあたしとママだけ。



鷹耶は表向きの礼儀正しい品行方正な顔をして、お行儀よく座って食べてる。

お父さんは黙ったまま。

それでも今日はいるだけまし。

普段はまずこんな時間には帰ってこないし。



そういえば、鷹耶とお父さんが話してるところ、そもそもほとんど見たことないなぁ、なんて思う。



どこかぎこちない光景。

いつもそう。