「……好きだったりするの?」 さりげなさを装った声。 好き? あたしが? 「…………は?」 目を丸くして、琢磨くんを見る。 心の底で何かがぷちっと音を立てた。 ♪プルールプルルパーララー 場違いにふざけた着メロが突然沈黙を破った。 「ごめん、ママからだ………はい、何?」 「ちょっと未怜ちゃん、デートもいいけどそろそろ帰ってきなさい、ご飯冷めるわよ」 「はーいわかったぁ…… ごめん、ママがそろそろ帰ってこいって」 「ああ、うん。 ごめんね、遅くまで」