ぼくの太陽 きみの星

(熱くなったら、鷹耶の思うツボだよ、きっと)


今それを言うと、火に油を注ぎそうだから、心の中でそっと言う。


「でもね、精神ねじくれてるけど……

お兄ちゃんが悪いんじゃないの。

みんな大人が悪いから……」


(自宅で産んで、2日間放っておいたような人だからね)


吐き捨てるようにお母さんのことを話す鷹耶の声が脳裏に響いた。



孤独な鷹耶。



「そんなの、言い訳だよ」


琢磨くんは、きっぱりと言う。


「どんな逆境でも――

それこそ、想像を絶するような逆境でも、立派に生き抜いている人はたくさんいる。

自分の状態を、自分の育った環境や陥った状況のせいにするのはとても簡単だけど、それは逃げてるだけだ。

ただの負け犬の遠吠えだよ、そんなの」


「……」


琢磨くんの静かで真剣な言葉に、胸をぐさりと突かれた。