ぼくの太陽 きみの星

リビングにいたなら、きっと琢磨くんとあたしが一緒に帰ってきたのに気付いたはず。

いつもなら、何か嫌味のひとつでも言いそうなもんなのに。


鷹耶は何も言わずに、ただコポコポとコーヒーを淹れていた。

あたしに背を向けたまま。




(――?)



何か言われたら言われたで困るけど。

全く何も言われないと、それはそれで拍子抜けというか、調子が狂う。


(変なの。バカみたい)


そんな自分を笑いつつ。


何か言わなきゃいけないような気がして、あたしは鷹耶の背中に声を掛けた。



「……ねぇ。


お兄ちゃんは、お母さんと連絡取ってるの?」


2年も同じ屋根の下に暮らしてて、同じ時を過ごしていながら。

こういうことを全然知らないなんて奇妙だな、なんてふと思う。