ぼくの太陽 きみの星

ママはまだ帰ってない。

静まりかえった静かな無人の家。



ジュワ…… コポコポ


不意にキッチンから音がして。

誰もいないと思ってたあたしは、びっくりして飛び上がった。



(鷹耶……)



電気も点けずに、カウンターの向こうのキッチンの暗がりでコーヒーを淹れている。



(どうして電気点けないの?)



暗がりでぼぅっと浮かび上がる少しうつ向いたその背中が、どことなく寂しく見えた。




何かのフレーバーのよい香りがリビングに漂う。



「お兄ちゃん……いたの。

電気点ければいいのに」


「……」


返事はなかった。