「ここに居ても暇なだけなんで、そろそろ鬼を退治に行ってきます。」 誹謗中傷を少し交えた言い方で 出発を心に決める桃太郎。 「ああ、そうじゃな。 ・・・よし、ワシらも行く用意するから待っとけ。」 「おじいさん、倉庫から刀をこしらえてきますよ。」 「ばぁさん、手裏剣を袋いっぱいに入れて行くんじゃよ。」 「そんなの言われなくたって入れて行きますってば。」 行く気満々の老夫婦。