【読切り超短】余計な話が入った昔話





そうして

桃太郎が家を出て行く時がやってきました。





「気を付けてね。」


「ハイ。」



「あなたの靴の上にお団子を置いたから、持って行きなさい。」





”なんで口にするものを靴の上に置くんだよ”と思いながらも

桃太郎はおばあさんの作った団子を持って

後ろ向きにスリスリ後退しながら家を後にしました。