チャリ、とネックレスが揺れる。 古びた銀色の太陽。 「俺もだよ」 返ってきた彼の、甘い声。 熱い。 熱い。 胸の中が熱くて、今にもとろけてしまいそうだ。 揺れ動く金網のフェンス。 燃えるような真っ赤な太陽。 じりじりとコンクリートを焦がす音。 ターコイズブルーの空。 彼が、泣いた。