ねえ、と彼の手があたしの髪に優しく触れる。
「俺に隠してることある?」
どきり、と胸が高鳴った。
「どうして?」
「だってさっきから俺と目合わさない」
「そんなことないよ」
「じゃあおいで」
柔らかなシーツに包まれる。
チャリ、と金属の重なる音が響いた。
「なあ、やっぱりこのネックレス外そうか」
「えっ」
「元カノと同じのなんて嫌だろ。明日俺が新しいの買ってやる」
「ほんとに?」
「ああ、俺とお揃いの買おうな」
額にキス。
「ありがとう」
やっぱりこれでいいんだ。
あたしにとっても、彼にとっても。
今が一番幸せ。


