「優馬くんの身内とご連絡が取れなくて…」

「優馬の家族…」


私はその時、ふと思った。

優馬の家族は
どこにいるんだろう、って。


知らない


私、優馬の家族こと
なにも知らない…。


「何かご存知ありませんかね??」


「いえ…」

「そうですか…」

その時、バタバタと
廊下の方から足跡が聞こえた