sweet☆シンデレラ

「やっぱり沙良か…。隣の子は誰だ??離れなさい!!」

お父さんはどんどん近づいてくる。

「優馬っ…。」

「なくなって。ちゃんと話そう」

私の涙を手の甲でぬぐうと、優馬は私を放してお父さんの方に向かった。

優馬の後ろに私がいる感じ。

「…突然すみません」

「…誰だ??友達ではないだろう??沙良とどんな関係だ??」

お父さんの顔がどんどんこわばってくる。

「沙良と…お付き合いさせて頂いている…笹野優馬です」

「…笹野??…まさか、笹野グループの!?」

「はい」

笹野…グループ??

「優馬…??」

「大丈夫。聞いてて」

そういってまた向き直る。