私は息子に恐怖を抱き、不安を感じていたんだ。                         
 息子はこの先、私をどうするつもりなのだろうか。                        
「価値のない人間は死ねばいい」という教えを息子はどう解釈したのだろうか。                        
 私は、私の教えを忠実にこなしていく息子に恐れていた。                                 
 いつか殺される。                           
 そう覚悟をしていた。                         
 でも息子は変わらず、私に優しく接し続けた。