ささやかな生活の中で生まれた命の燈は、私にとって眩しいほどの大切な光だった。                                 
 こんなにも子供が輝かしく見えたのも、きっと生まれて初めてだった。                           
「幸せにしてやるからな」                        
 生まれたばかりの息子に私はそう言って、小さな手を握り締めた。                             
 その日から、私の生活は変わっていった。                            
 息子に与えるのは、正しいと評価できるものにしぼり、間違っているとわかればそれを容赦なく奪った。