☆★グリン・ピース★☆

柔らかなライトに照らされ

薄ピンクの布がかかったテーブルで

それぞれの食べかけの

グリンピースのシャーベットが

みんなの熱気で少しずつ

ゆっくりと溶けていった。


まるで、

この二人のキューピットの役目を

無事終えて安心するかのように

恥じらいながら・・・


いつも脇役だったグリンピースも

今夜ばかりは主役だった。


「ひなちゃん

グリンピースだーい好き!」


と、陽南子が最後の一口を食べた。


「僕もっ!」

と、聖哉がそれに続いた。


光と実麗が顔を見合わせ笑った。


実麗は、お腹に手を当てながら

心の中でそっと美恵子に語りかけた。


「お母さんとの最後の約束

やっと果たせた気がします。」


いつか葵と見た覚めるような

朝陽を浴びた海のグリーンと

皿に残った淡いグリーンの色が

今一瞬キラキラと重なった気がした。