私には好きな人がいる。
だけど、
その人には好きな人がいる。


頑張っているけど
好きになってくれない。

そんなある日。


彼が彼女と別れたと聞き、
卑怯だと思ったが
彼のもとへと足を進める。


いた!!

屋上の入口の扉を
開けようとしていた。


「隼人くんっ!!」


精一杯彼の名前を呼んだ。


彼は気づいてくれた。
すると彼は優しい笑顔で


「どした?」


なんて聞くもんだから
私の心は満たされた。