BITTER CHOCOLATE




 


屋上へ続く階段を上り、ゆっくりと扉を開けた、その瞬間だった。






「 おい!あぶなっ… 」




何が起きたのかハッキリはわからない。

けど、男の人の声がして、何かが突然私の顔にすごい勢いでぶつかってきた。




私はそのまま後ろへ倒れ、階段から落ちそうになった。

――――ガタガタガタ!





あー、もしかして私、落ちてるんだろうか。

すごい音してるし……












「 あれ、気失ってる?大丈夫? 」

「 ……………………ぇ? 」