友達と些細な事で笑いあって、ふざけあう日々をあたしは当たり前だとばかり思っていた。


当たり前すぎてそれがどれだけ幸せな事か忘れていたんだね。

崩れてしまった幸せ。

崩れるのは、とっても簡単な事。

でも元に戻すのは、とっても難しい事…。

いや…崩れなんかなかったのかもしれない。

もともとそこに友情なんてものは存在してなかっただけかもね。


あたしはクラスのドアの前で大きく深呼吸をした。

負けない、絶対。
下なんて向いてやらない。

あたしはしっかり前を見たままドアを引いた。

教室と言う地獄のドアをーー。