眉間に人差し指を置き、やれやれと首を横に振っている。 ナンパしている場面を見られたのだ。 まあ、真面目人間の兄貴なら、当然の反応だろう。 「あの」 俺の頭を掴んで、兄貴はお姉さんたちに頭を下げた。 「この愚弟は連れて帰るので、今の誘いは無かったことにして下さい。すいません」 「い、いえ……」