ごん、と大きな音がした。 「いてぇ!」 俺は自分の後頭部を両手で押さえる。 「馬鹿、お前は何をやってるんだ!」 この声は…… 「げげっ、兄貴!」 「げげっ、じゃない。いつもこんなことしてるのか、全く……」