『・・・あ~あっ!

 バレちまったか。』



「やっぱり、紀伊斗だったのね。

 この馬鹿!!」



『…どうして、分かったんだ?

 俺の演技は完璧だったはずだぞ?』



「さっきも言ったでしょう?

 マスターが居ないのに、

 店を開いているって事自体おかしいのよ!」



『ちっ・・・

 そうきたか・・・。

 ところで、さっきの病院のやつは、

 看護師さんたちにも頼んでやってもらったんだ。

 めちゃめちゃ、金かかったけど。

 けど、面白かったろ?』



「面白くないわよっ!」