いつの間にか、家に向かっていたはずの俺はどこか違う道にいた。




「そこのあなた。」


は?俺?


「はい。俺です。」




ぱっと暗くなった道がすぐ明るくなって、俺はどこか知らない店の中にいた。


窓から入る陽に頼った明かりの部屋は、やけに静かだった。