「成哉…、そこにいるんだろ?父さんは…」 上のほうの空気を見ながら、父さんはまた黙る。 昔から霊とかそうゆうの信じてたからな…父さん。 俺なら来てるとか思ってんのかな。 まぁ実際ここにいるけど。 「…父さんな、お前のこと、分かってるつもりだったんだ。」 悔しそうに少し唇を噛み締めた父さんの姿を見たとき、俺は不意に泣きそうになった。