ジェネシス(創世記)

セカンド・ウェディング(第二の結婚式)

「私たちは罪を犯しました。私たちに対して何事でも御目にかなうことを行って下さい。(士師記)」

ギルという町があった。エフの父は裕福で高貴ではあったが、母親は売春婦だった。当然エフには、正統な相続権などない。

そのため、エフは非行に走った。未成年でありながら、ブドウ酒やタバコにも手を出していた。タバコに関しては、ヘビースモーカーだった。ある日エフは、父とケンカをして一人で流浪の旅にでかけた。家出だ。

 流れに流れつき、エフは盗賊の一味に加担してしまった。盗賊といっても、ラエル人を襲うわけではない、パレス人から財物を略奪する無法者だ。

 売春婦の子供ということで、エフには劣等感(自分が他人よりも劣っている感情)があった。そのため努力に努力を重ね、親分からは多大な信頼を得るようになっていった。その勢いにのったエフは、親分の片腕と言われるほど昇格した。

 その時、居酒屋で働いていた女性と知り合い、結婚した。ここの盗賊団は、強姦のごとく複数の女性と性的に交渉するだけで、結婚という考えはなかった。

みんなで、結婚式を祝う習慣はない。それでも二人は、充実した夫婦生活を送っていた。