希望の光が見えた。数日後、日本の近畿州から、巨大な炎でできた文様が「光子望遠鏡」で確認された。それは、「大」という文字だ。人類は生き延びている。
それを見た物理学者は、泣き崩れた。京都の「大文字焼き」だ。家族五人、幼い子供達を連れて観光した時のお祭りだった。最初で最後の家族旅行だ。
和風旅館の食堂で、食卓を囲んだ最後の日だ。甘えん坊だった次女のことをつい思い出し、涙をこぼしてしまった。
長女夫婦は、当時「北京都市」に住居を構えていた。その子孫が、生きているかもしれない。長女は、父が研究していた「曲線ビーム」のことを知っていたはずだ。
「彼」も司令官も歓喜にわいた。早く火星に科学技術を発展させて、人類を助けに行かなければならない。
地球の人類を、死滅させるわけにはいかない。地球の人類は、絶滅に瀕している。人類を救えるのは、方舟に乗船している我々だけだ。
私は今、火星に人類を増やし文明をもたらそうとしている。火星に人類が満たされ、科学が発達すれば、今度は「地球」に人類を移住させよう。
「兄さん」のために、純粋で穢れのない人類を地球上に繁栄させよう。今度は私が、「兄さん」に恩返しをする番なのだ。
「彼」は司令官に嘆願した。時間がない。早急に一二名の志願者を募り、旧政府軍の宇宙船を拝借し、地球に向けて発進させることを提案した。
通信装置が地球にあれば、文明を授けることができる。氷河期から、人類を救うことが出来る。
「私は地球の主なり。弟よ、私は火星に居住する人類と契約を結ぶ。火星に住む権利を与える。その代償として、地球に人類の繁栄を求める」
兄さんは、救世主である「彼」と契約を結んだ。
それを見た物理学者は、泣き崩れた。京都の「大文字焼き」だ。家族五人、幼い子供達を連れて観光した時のお祭りだった。最初で最後の家族旅行だ。
和風旅館の食堂で、食卓を囲んだ最後の日だ。甘えん坊だった次女のことをつい思い出し、涙をこぼしてしまった。
長女夫婦は、当時「北京都市」に住居を構えていた。その子孫が、生きているかもしれない。長女は、父が研究していた「曲線ビーム」のことを知っていたはずだ。
「彼」も司令官も歓喜にわいた。早く火星に科学技術を発展させて、人類を助けに行かなければならない。
地球の人類を、死滅させるわけにはいかない。地球の人類は、絶滅に瀕している。人類を救えるのは、方舟に乗船している我々だけだ。
私は今、火星に人類を増やし文明をもたらそうとしている。火星に人類が満たされ、科学が発達すれば、今度は「地球」に人類を移住させよう。
「兄さん」のために、純粋で穢れのない人類を地球上に繁栄させよう。今度は私が、「兄さん」に恩返しをする番なのだ。
「彼」は司令官に嘆願した。時間がない。早急に一二名の志願者を募り、旧政府軍の宇宙船を拝借し、地球に向けて発進させることを提案した。
通信装置が地球にあれば、文明を授けることができる。氷河期から、人類を救うことが出来る。
「私は地球の主なり。弟よ、私は火星に居住する人類と契約を結ぶ。火星に住む権利を与える。その代償として、地球に人類の繁栄を求める」
兄さんは、救世主である「彼」と契約を結んだ。


