ジェネシス(創世記)

そうイゼスを送り、「神の子」と称して新たな契約を結ばせた。弟子たちに布教させることで、世界各地の人々を信者にした。

科学技術の発展に、希望を託したかった。しかしクリストス教は、「主」への信仰心が強すぎて「科学を否定」する期間が長すぎた。

 新しい律法を設けるため、マードを教祖とするイラム教とも契約を結んだ。マードを「神の子」とするために、アブーの長男の子孫を必要とした。優秀な人材を求めるためならば、私は宗教を、三つでも五つでも作り出す。

 けれども、イラム教徒も信仰心が強すぎて、他の宗教を凶弾し他人を脅かす教徒となってしまった。

私は人として、道を踏み外すことのない、人徳があり良識ある人々の登場を待ち望んだ。

 ユダ人、クリストス教徒、イラム教徒、仏教徒、ヒンズー教徒、儒教徒など。人種も宗教も国籍も問わない。人の歩むべき正しき道に、宗教や法律や慣習など関係ない。

 基本的な公徳(社会生活の中で、人の行うべき道を守ること)を重んずる者だけを、選び、集めさせた。選別は大変な作業だった。

人類の長い歴史は、お互いに争いのある人々だ。簡単には、打ち解けることはできない。