ジェネシス(創世記)

二一00年代には、太陽系の惑星も、新たに二個発見されて一二個になっていた。あれは「岩石」であって、「惑星ではない」という学者もいたが、学説の大半は「惑星」と位置づけている。夢とロマンを尊重して、私は「学説」を支持する。

 火星を周回している人類全員が、眠りについた。まぶたを閉じゆく前に、モニターから望む天体が美しく見えた。あの美しく輝く天の川が、まぶしく感じられる。

「うつくしや 障子の穴の 天の川(小林一茶)」

 この間に私は、「アカシック・レコード」と接触しまた夢を見た。「輪廻転生」は、何も人類だけではない。「宇宙」もまた繰り返している。

私が以前見た方舟の墜落の夢とは、実は「前世の宇宙」で起きた出来事だったのだ。正夢ではない。過去に起きた出来事を、私は夢で見ていたのだ。

「前世の宇宙」。六月六日六時、メギドに隕石が落下した。私たちの方舟が飛び立ったのは、メギド時間にして「六時三0分」だった。

電磁波動ミサイルの攻撃を受けたが、自転が逆転しなかったために、方舟は墜落してしまったのだ。

「現世の宇宙」。方舟は「七時」に飛び立った。この時刻になって、地球の自転が逆回転をはじめた。この三0分の誤差が、生死を分けたようだ。

「主」は前世で失敗した教訓を生かすために、私たちの方舟を救うために、流れを変えてくれたのであろう。

 けれども、その先の出来事の「夢」を見ることはできない。なぜだ? きっと、二四六六年に、人類が隕石によって絶滅してしまったからだ。

だからこそ、未来を見ることができない。アカシック・レコードに、その先の記録が残されていないのだ。