ジェネシス(創世記)

これではいつまでたっても、火星への移住は無理だと「主」は悟ったのに違いない。そこでイゼスに希望をつないだ。

クリストス教の布教により、世界各地から優秀な科学者や政治家を輩出させた。そのはずだった。

「人生五0年、下天のうちに比ぶれば、夢幻のごとくなり(織田信長)」

「それでも、地球は動く(ガリレオ)」

 本当なら、もっと早くから科学が発達していたはずだ。当時のローマ教会は、「神」を重視しすぎたために、科学の発展を遅らせてしまったのだ。

神の領域に、科学的事実を導入したくはなかった。「主」も、これには当惑したことであろう。

「主」は、さらにマードを送り、イラム教を加えた。「主」は、アブーの長男イシを誕生させたのも、初めから「アラブの父」、イラム教徒を生み出す準備をしていたのだ。

そのイラム教徒も、「主」の意志に反した行動をとっていた。争いが絶えなかった。失望した「主」は、その後二000年以上も休息することになった。

 半年後、火星の周回軌道に到着した。一二時間かけて解凍され、全員が冷凍睡眠装置から目覚めた。これは、どういう夢なのだ。

「主」は、「火星」に人類を送りたいがために、ユダ人と契約をしたのか? 私は科学者だ、認めるわけにはいかない。