ジェネシス(創世記)

六月六日六時。中近東にあるメギドの町に隕石が落下した。キノコ雲が上がっているのが、宇宙からも見えた。

方舟が浮上したのは、メギド時間に換算すると「七時」だ。一時間遅れて出発した。それが私たちに幸運をもたらしたようだ。

 巨大隕石の衝撃によって、一時間後、地球の自転に異変が起きた。地球は左から右へと回転している。その回転が逆転したのだ。

北の極地と南の極地の磁力が反対になり、地球は右から左へと逆回転を始めた。信じられない。こんなことが起きてよいものであろうか。

 重力も、マイナスからプラスへと変化した。政府軍があのミサイルを発射していなかったら、私たちの方舟は墜落していたことであろう。

電磁波動ミサイルの攻撃が、私たちを幸運に導いてくれたのだ。六時三0分に浮上を開始していたら、方舟は墜落していたはずだ。

 この逆転現象は八000万年の間に一七0回も起きており、五00万年の間では三0回も入(い)れ替(か)わっている。起きても、不思議ではない。

私たちは救われたが、地球に残された人類の多くは死に絶えたことであろう。隕石の衝突により地軸は狂ったが、一日で正常な回転運動に戻った。