ジェネシス(創世記)

宇宙船の開発と、どういう関係があるのだ。趣味は、お祭りに使う「神輿」を作ることらしい。

宇宙船の内部に、部分的には木材を使用する箇所はあるが、そんなに設計上重要ではない。「主」よ、なにゆえに大工職人を選んだ? 理解に苦しむ。

 ユダ人の司祭者に問い合わせると、色々な宗教の礼拝所を作らせるために呼んだらしい。観察して見ると、確かに大工職人はそれを主体として従事している。だが火星に着陸しても、木材などない。失業するだけだ。

 そんな大工職人に、ゲームマニアの娘婿が弟子入りした。技術の継承者が、いないためだ。顔には出さないが、弟子ができて大工職人は、心の中では喜んでいるらしい。

 大工職人は、ひねくれ者で頑固で協調性がない。話かけても、いつも無視している。こんな老人についてくる奥さんは、良く我慢しているなと感心する。

それこそ徳のできた女性なのであろう。私は、彼のことはあまり好きではない。相性が悪い。波長が合致しない。むしろ彼のほうが、人との接触を嫌っているように思える。