ジェネシス(創世記)

「ももしきや 古き軒端の しのぶにも なおあまりある 昔なりけり」

宮中(百敷)の軒下に生える忍草を見ていると、朝廷の栄えた御代を懐かしく偲んだ。順徳院(後鳥羽上皇の第三皇子)。

 軍人が勢力を拡大し、国会を動かしている。アメリカ・イギリス・フランスなど、どの国の大統領たちも今や軍人出身だ。

日本の大統領も「防衛省」出身だ。この時代では「総理大臣」ではなく、直接選挙で選ばれた「大統領」と呼ばれていた。

 アメリカ諸国の要請により、日本の「憲法第九条(戦争放棄及び交戦権の否認)」が改正されてしまった。戦闘行為を容認し軍備の増強を諮った。軍国主義に走ったのだ。

 当然、中国や朝鮮民国などアジア諸国の反対を押し切っての、憲法改正である。靖国神社は、日本政府が管理している。政教分離(憲法二条、八九条)など、関係ない。

 隕石の落下に伴い今計画されているのは、政府の要人とその家族たちが優先して、地球から脱出することだ。残された一00億人の人類は、隕石の衝突によって死滅することになる。

 どんなに巨大な宇宙船を製造しても、一機当たりの定員は一00名が限界だ。そんなに数多く、宇宙船が世界各地で造られているわけではない。

飛行可能な宇宙船は、民間人が極秘に建造している分も含めて、まだ五00機くらいしか造られていない。

 しかも政府の関係者しか乗船できないと分かれば、一般人だけでなく、下級の軍人たちの中からも反乱が起きだした。

天皇や王族関係者には、もはや乗船権はない。当然、迫害を受けているユダ人など、乗船できるはずもない。