ジェネシス(創世記)

大半の基礎研究は終了している。大気圧の上昇と気温の上昇も、数百年後には温暖化されるであろう。

海には微生物や植物性・動物性プランクトンを放流した。淡水魚の稚魚も放流した。内陸部には寒冷地に強い、コケ・シダ類などの植物を植えた。

 居住区で酪農を営むには、無理があったようだ。狭い施設内での飼育が難しく、クローン生産された牛や羊や鶏たちは、ストレスや奇病で死滅することが多かった。

三分の一の重力では生命活動の維持ができず、筋力の低下とカルシウム不足から、衰弱死する動物が多すぎた。

 これでは食用として、家畜にするだけの絶対数量が足りない。結果、人類は栄養剤の補給で生命を維持するしか他に方法がなかった。まだまだ、研究には時間を要する。

 この計画が進むにつれて、ユダ人の迫害が強まった。移住計画が進まないまま、最後の審判を迎えようとしている。

今まで民主主義だった国も、戦国時代のように各国の軍部が政治や経済を牛耳るようになっていた。天皇や国王・貴族などは建前上存在しているだけで、人民に等しい扱いだ。