ジェネシス(創世記)

「この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である(ヨハネの黙示録)」

 古代メギドの町(別名、兵車の町)は、メソポタミアとエジプトをつなぐ主要道路として発達した都市だ。

そのため、ここは戦場として頻繁に勃発していた。二四回以上も破壊されては、修復を繰り返している。

 人類は慌てた。ドイツに移された国際連合ビルに、隕石対策委員会が設置された。ロシアが打ち上げた火星の探査衛星が、実は軍事衛星だったと中国政府が発表した。

ミサイルや核弾頭を搭載した衛星が、何基も火星の回りを周回していたのだ。これは国際条約違反である。平和活動に反する。

 それは、アメリカもイギリスも中国もフランスなどでも秘密裏に実施していた。今回の騒ぎで、内部告発により暴露された。だからこそ、旧式の探査衛星を破壊したくはなかったらしい。

 対策委員会は、それらの軍事衛星を活用して、五0基の核ミサイルを隕石に向けて発射した。

しかし、隕石の表面に直接核弾頭で攻撃しても、破壊はしない。表面が少しはがれるだけだ。ましてや、命中率は五%と低すぎた。