ジェネシス(創世記)

二四六0年。あと二00年もすれば、火星の移住計画がほぼ終了する予定だ。

 私は、日本の奥州青森市出身の理論物理学者。この時代では「都府県」が廃止されて六つの「道州制」が制定された。北海道・奥州・関東州・東海道・近畿州・九州(沖縄諸島含む)である。

 私は現在、アメリカのとある工場で宇宙船の設計を「極秘」に行っている。アメリカ政府が見捨てたこの工場で、私がより良い宇宙船を設計し製造・開発の担当をしている。仲間たちと反目しあいながら、建造している。

「もはや時がない。第七の天使がラッパを吹くとき、神の秘められた計画が成就する。(ヨハネの黙示録)」
 ところが、のんびりと開発していられない事情が発生した。地球に危機的な状況が起きた。アルマゲドン、「最後の審判」となるべき日が訪れる。

巨大な隕石の飛来が、確認された。大小七つの隕石。最大でも直系一0キロメートル以上だ。

「エフェツ・スミルナ・ベルガモン・ティアティラ・サルティス・フィラディルフィア・ラオディキア(ヨハネの黙示録)」。聖書に登場する七つの教会の名前がつけられた。

 七つの封印が解かれた。七つの隕石が今、地球に向かってきている。審判が下される日、最も巨大な隕石「ラオディキア」が二四六六年六月六日、中近東、ハイファの南東にある小高い丘に落下する。

それは「メギドの遺跡」だと、天文学者や宇宙物理学者たちによって計算された。