ジェネシス(創世記)

ラエル国家の復興、シオニズム運動が達成できたのも、日本の影響があったとされる。一九0四年、日本はロシアとの決戦を開始した、日露戦争だ。

ユダ人は当時、ロシアには批判的だったため、その戦争資金を日本に提供したのがアメリカ系ユダ人の銀行家だった。

 日露戦争で敗退したロシア。ロシア系ユダ人で陸軍大尉のトラペルは、日本の捕虜となった。どうしてこんな小さい島国が、大国ロシアに勝てたのだろうか。

そんな疑問を抱いていた。トラペルは日本民族の生活様式、武士道精神、愛国心、忠誠心、団結心、規律、風土(ふうど)、慣習、伝統文化が戦争に勝利できた理由だと考えたのに違いない。

 いや、勝てた要因は腹持ちのよい、「梅干入りのおにぎり」を食べていたからだと思う。パンでは、戦いにならない。お腹が空く。私は、おかか入りのおにぎりが好きだ。

 トラペルは日本を見習って、組織を固めシオニズム運動を計画した。シオニズム運動は、何もパレスチナ地方だけが目的地ではなかった。「満州」でもよかったのだ。

 一九三八年、大日本帝国はユダ人に対する極秘の政策があった。ユダ人の能力を、高く買っていたのだ。

満州(中国東北部の旧三省)や樺太の領土獲得のためであれば、資本家や技術者などユダ人でも活用したかった。しかし一九四五年、日本の敗戦によって、その目的ははかなくも消え失せてしまった。