ジェネシス(創世記)

ユダ人を助けた、あるドイツ人の実業家がいた。ドイツ人将校にワイロを贈ったりして、一二00人以上のユダ人を安全な場所まで連れて行った。

奇跡を行ったわけでもない、司祭者から「救世主」として聖油を注がれたわけでもない。一人のドイツ人が、大勢のユダ人を救ったのだ。「主」が遣わしたのであろうか。

 特に印象的だったのは、ドイツの同盟国である日本が、ユダ人を救ったことだ。リトアニア領事館の外交官が、日本の法律を破ってまで、ユダ人の入国証明書(ビザ)を書き続けて発行した。

一九四0年八月まで、総勢一万人以上を助けた。日本人はきっと、戦前からユダ人に対しては好意的だったのであろう。

 もしかすると外交官には、ユダ人の遺伝子ミトコンドリアDNAが存在していたのではないか。救わねばならないという血が、騒ぎ出したのだ。

二000年以上前から、ユダ人はシルクロードや海路をたどって、日本を訪れていたという。

日本人にユダ人の遺伝子が混じっていても、不思議なことではない。ただし、血の色や遺伝子はそうとう薄いはずだ。