戦いの日々が続いた。連戦連勝。ウル国王の勝因は、それは「主」の力ではなく、自分の策略と勇気の賜物(たまもの)だと浮かれ始めた。
「主」を裏切る発言が目立ってきたようだ。案の定、ムルの恐れていたことが起き始めている。
パレス人は、製鉄の技術をさらに発達させた。鉄製の戦車や鉄の道具を作りだした。鉄製のヤリ・弓矢・刀剣などの武器だ。
それは、奴隷となったラエル人の技術者たちが製作した武器だった。ラエル人は苦戦を強いられた。ウル国王は、連敗に明け暮れた。勢いづいてきたパレス人の前に、ラエルの兵士たちは逃げ出す者が多かった。
ヨルダン川の支流に、フジ川があった。川を挟んで、数日間敵と対峙する日が続いた。敵側は数十倍の兵力と武器を誇っている。
雨季でもあり、川は増水して渡ることは不可能だ。乾季であれば、確実にラエル兵は全滅していたであろう。ウル国王とムルも、戦法に戦法を練っていた。けれども、これと言った妙案は浮かばない。
ある深夜、ウル国王の息子ヨナと「友人トモヨリ」が、川べりを歩いていた。水鳥が、羽根を休めている。
ヨナも国王の息子として、続く負け戦の現状に苦い汁をなめていた。トモヨリは小石を持って、川面に向かって投げ付けた。
小石は水面をたたいた。その時である、驚いた水鳥が一斉に羽ばたいた。奇声を発しながら、暴れるようにして飛び立った。
川岸の向こう側、やぶ草の中で寝入っていたパレス人は、驚き慌てふためいた。敵が一斉に襲撃しかけたと錯覚したからだ。
水鳥たちは、パレス兵の頭上を飛んだ。木の葉や枝木が勢いよく、動いた。それは弓矢ではないかと、勘違いした。
全員が騒然として、駆け出した。眠気まなこでは、勝ち目はない。逃げるが勝ちである。バレス兵たちは、一目散になって逃げるのであった。
ヨナとトモヨリたちは、忙然としてパレス人の騒ぎを見入っていた。ラエル兵たちは、戦わずして勝利を治めるのであった。
ウル国王は、ヨナとトモヨリを褒めたたえた。その戦いのことを、「フジ川の合戦」と名付けられた。
「主」を裏切る発言が目立ってきたようだ。案の定、ムルの恐れていたことが起き始めている。
パレス人は、製鉄の技術をさらに発達させた。鉄製の戦車や鉄の道具を作りだした。鉄製のヤリ・弓矢・刀剣などの武器だ。
それは、奴隷となったラエル人の技術者たちが製作した武器だった。ラエル人は苦戦を強いられた。ウル国王は、連敗に明け暮れた。勢いづいてきたパレス人の前に、ラエルの兵士たちは逃げ出す者が多かった。
ヨルダン川の支流に、フジ川があった。川を挟んで、数日間敵と対峙する日が続いた。敵側は数十倍の兵力と武器を誇っている。
雨季でもあり、川は増水して渡ることは不可能だ。乾季であれば、確実にラエル兵は全滅していたであろう。ウル国王とムルも、戦法に戦法を練っていた。けれども、これと言った妙案は浮かばない。
ある深夜、ウル国王の息子ヨナと「友人トモヨリ」が、川べりを歩いていた。水鳥が、羽根を休めている。
ヨナも国王の息子として、続く負け戦の現状に苦い汁をなめていた。トモヨリは小石を持って、川面に向かって投げ付けた。
小石は水面をたたいた。その時である、驚いた水鳥が一斉に羽ばたいた。奇声を発しながら、暴れるようにして飛び立った。
川岸の向こう側、やぶ草の中で寝入っていたパレス人は、驚き慌てふためいた。敵が一斉に襲撃しかけたと錯覚したからだ。
水鳥たちは、パレス兵の頭上を飛んだ。木の葉や枝木が勢いよく、動いた。それは弓矢ではないかと、勘違いした。
全員が騒然として、駆け出した。眠気まなこでは、勝ち目はない。逃げるが勝ちである。バレス兵たちは、一目散になって逃げるのであった。
ヨナとトモヨリたちは、忙然としてパレス人の騒ぎを見入っていた。ラエル兵たちは、戦わずして勝利を治めるのであった。
ウル国王は、ヨナとトモヨリを褒めたたえた。その戦いのことを、「フジ川の合戦」と名付けられた。


