ウル国王は、ナハ王あてに親書(自筆の手紙)を送った。
「三日後に、降伏しヤシュの町を渡します、そのかわり民たちの命だけは助けて下さい。当日私ウルは、ナハ王と会見し降伏の調印(条約・協定などの公文書に、署名・捺印すること)を致します」
という内容の手紙であった。ナハ王は、勝利におぼれて大いに笑った。一人も部下の血を流さずして、ヤシュの町を手に入れることができるのだ。
ある夜、ウル国王は三人の「くの一」に指令を与えた。その翌朝、パレス兵の一人が、ナハ王が居住する屋根を見上げた。そこには、一本のヤリが屋根に突き刺さっていた。さらに、ナハ王の生首も刺さっていた。
パレスの兵士たちは、全員起き出して騒然となった。だれがナハ王を殺害し、パレス兵に気づかれることなく、屋根の上に登ったのだ。人のできる仕業ではない。
ヤシュに住む一人の老人が現れて、答えた。「主が、ナハ王を殺し、屋根の上に生首を飾ったのだ。次は、パレスの兵士に災いが下されよう」。そのようにぼそっと、語った。
ナハ王がいない今、指揮系統が断たれては、どう戦を展開すればよいのか分からない。むやみやたらに、勝手に剣を振り回して戦っても、敗北は見えている。戦うことはできない。兵士たちは、「主」の存在に恐れをなして逃げ出し始めた。
パレス兵は、ヤシュの町から慌てて逃げ出した。しかし、待ち伏せていたラエルの兵士たちによって、殺害されてしまうのであった。
ウルは勝利を治めた。改めて民たちは、ウル国王を敬服し祝福した。パレス人たちとの戦いの火ぶたは、今幕を開いた。
「今日、主がイスラエルにおいて救いの業を行われたのだから(サムエル記、上)」
「三日後に、降伏しヤシュの町を渡します、そのかわり民たちの命だけは助けて下さい。当日私ウルは、ナハ王と会見し降伏の調印(条約・協定などの公文書に、署名・捺印すること)を致します」
という内容の手紙であった。ナハ王は、勝利におぼれて大いに笑った。一人も部下の血を流さずして、ヤシュの町を手に入れることができるのだ。
ある夜、ウル国王は三人の「くの一」に指令を与えた。その翌朝、パレス兵の一人が、ナハ王が居住する屋根を見上げた。そこには、一本のヤリが屋根に突き刺さっていた。さらに、ナハ王の生首も刺さっていた。
パレスの兵士たちは、全員起き出して騒然となった。だれがナハ王を殺害し、パレス兵に気づかれることなく、屋根の上に登ったのだ。人のできる仕業ではない。
ヤシュに住む一人の老人が現れて、答えた。「主が、ナハ王を殺し、屋根の上に生首を飾ったのだ。次は、パレスの兵士に災いが下されよう」。そのようにぼそっと、語った。
ナハ王がいない今、指揮系統が断たれては、どう戦を展開すればよいのか分からない。むやみやたらに、勝手に剣を振り回して戦っても、敗北は見えている。戦うことはできない。兵士たちは、「主」の存在に恐れをなして逃げ出し始めた。
パレス兵は、ヤシュの町から慌てて逃げ出した。しかし、待ち伏せていたラエルの兵士たちによって、殺害されてしまうのであった。
ウルは勝利を治めた。改めて民たちは、ウル国王を敬服し祝福した。パレス人たちとの戦いの火ぶたは、今幕を開いた。
「今日、主がイスラエルにおいて救いの業を行われたのだから(サムエル記、上)」


