ジェネシス(創世記)

エフは指導者としての役職を、その日を境にして辞退した。毎日が落胆の日々が続いた。タバコも、一日に吸う本数がさらに増した。

アルコールの飲酒量も増えていった。以前、マネから身体に悪いので断ち切るようにと言われたことがあったが、無視し続けていた。

 エフの妻が、マネの部屋を掃除していた。机の引き出しから、一通の封筒を見つけた。「遺書」のようだ。二枚の宿泊券が同封されていた。ホテル「笑顔の里」だ。

「私は自分の意志で、お父さんとお母さんを選んで生まれてきました。私の選択に、間違いはありませんでした。

私も民たちのために役立つのであれば、主から祝福されるのであれば、素直に祭壇に上ります。後悔なんかしていません。

短い人生でしたが、お父さんもお母さんも、元気で長い余生を送って下さい。私の分まで、長生きて下さい。

 最後に、このチケットをプレゼント致します。でもお父さん、一つだけ条件があります。タバコを吸うのは止めて下さい。アルコールも控えて下さい。

お父さんの健康が、大変心配です。これらの約束を果たせたら、プレゼントします。二人で旅行を楽しんで下さい。

《笑顔の里》の従業員一同も、泊まりにきてくれることを待ち望んでいます。ぜひ、そこのパーティーに参加して下さい。私が尊敬し、愛するお父さんとお母さんへ」