朝。


ふと昨日のことを思い出した。


優希君に抱かれた感触…


温もり…


優しさ…


今でも忘れない…


あたしは少し遅めに家を出た。


理由はないけど、なんとなく皆に会うのが嫌だった。

一人虚しくいつもの通学路をゆっくりと歩いた。