「あの時、今の貴女の様に生きる気力がなくなって千鶴の所へ行きたいって思ってしまったの。でもお母さんにはお父さんと友子がいてくれたから今こうし生きてこれた。貴女がお母さんの支えなの。‥友子‥貴女の命は自分の命より大切なの。」
「‥お母さん‥」
涙が止まることなく
流れ落ちた
「友子‥泣きたい時は思いっきり泣きなさい。そして涙が止まったら笑うのよ。辛い時ほど笑うの。心の傷は治るのに時間が沢山かかるから焦らないで。けど笑っていればきっと大丈夫だから‥海渡くんも友子の笑った顔が見たいはずよ。」
「友子‥今夜はこっちにおいで‥」
お母さんは
自分の布団をめくり
私を入れてくれた
「さぁ‥ゆっくり眠りなさい‥お母さんがいるから大丈夫よ。」
お母さんの
温もりを感じて
私は久し振りに
深い眠りについた


