ところが…

肉体大柔道部の連中は妙にお行儀がいい。

万引きとかカツアゲでもしてくれなきゃ麺一に出番は無い。

そういや仕事は、どうなった?

なんて事聞くなよ!

男には、今しかないって瞬間が訪れるのだ。

ってより…仕込みの時間帯に出前しか能が無い麺一は足手まといなのだから、これでいいのだ。

「それにしても…ヤツら動かねぇな」

まるでストーカーである。

しかし、仕方ないのだ。

個人的な怨みを正義の為にとの大義名分に変えねばならないのだから…

つくづく…正義のヒーローとはツラいボランティアである。