「それで…何で負けたんだ?」

大将は、俺に思い出すのもはばかれる屈辱の説明を要求する。

しかしヒーローたるもの言い訳など許されるはずも無い事は、言うまでもない。

「大学生なんぞにフクロにされる程度の改造なんぞした覚えは無いが…」

そう…俺は大将の改造手術を受けて正義のヒーローになったのだ。

しかしラーメン屋のオヤジにそんな事が出来るのか?

疑問を持たざるを得ない。

「心配するな。俺はガキの頃からお医者さんごっこが得意だった。手術はお手のものだ」

恐ろしい話だ。