世界は始め「スイソ」と呼ばれる小さな小さな点から出来たらしい。


誰に教わったわけじゃないけど何となくわかった。

なんでかわからないけど。


小さな点は寄り集まって手をつないで「スイソ」から違う物になっていった。

そして「クウカン」とか「ジカン」とか不確かなものたちが生まれた。


「クウカン」に「ダイチ」や「ウミ」や「ソラ」ができて世界が出来上がった。



何年も何年も世界はひっそりと生き続けた。


でも「セイブツ」がいない世界はなんだか寂しかった。


「クウカン」は寂しさを埋めるために「ヒト」の試作品を作った。



それが僕。