ある日俺は、夜遅くに家を抜け出した。

理由何て特に無い。

ただ外に行きたかっただけだ…。

予め金は親の財布から盗んでいたので、金は持っている…。

その金を使って俺は、電車で最寄りの町に行ったんだ…。

町は人で溢れ返っていた…。

俗に言う眠らない町だからな…。

隠す所しか隠れてない水着みたいな服を来た女や、チャラチャラした男。ハタやサラリーマンやヤクザなど、小学生の俺には凄く新鮮だった…。

だけどただそれだけ。見慣れたら俺にはただの風景にしか見えなかった…。

「…ツマらない」

この言葉は当時の俺の口癖…。

果たして俺にはツマる物があるのか??

そんなものないんだろうなと考えていた時、遠くから怒鳴り声が聞こえた…。

俺は興味本位でその場所を見に行った。俺がその場所にたどり着いた時、身体に衝撃が走ったんだ。

眼の前に広がる光景は、よくあるケンカだった…。

でも普通のケンカではなかったんだ…。