「それは連絡をしなかったハヤトが悪いぞ…早くマリコちゃんに連絡してやれよ」

当然、この町では割と常識人のヒサジは、俺に非があると言い、マリコに早く連絡をするよう促してきた。

「確かに俺が悪い…か。解った、取りあえず連絡してみるわ」

このままウジウジ考えても仕方ないし。心配症なアイツを早く安心させてやらないとな…自惚れすぎか?

俺は一度自室に戻り、着信履歴からマリコの電話番号を選び…つうか真理子の着信だけしかないんだが、それを選び電話をかけた。

この町を離れる前にマリコの携帯の番号を聞いていたので、今、電話をかけているのはマリコの携帯電話。耳から聞こえてくる音は、聞きなれたコール音ではなく、今人気のあるグループの音楽が耳から聞こえてきた…。

今の携帯はこんな事も出来るのか…スゲーな。

そんな事を考えていた俺だったが、すぐに音楽が切れると、聞きなれた声音が俺の耳に聞こえてきた。

「もしもし!ハヤト?」

当然電話に出たのはマリコだ…。

「俺の携帯から電話かけてんだから、俺に決まってんだろ?」

「それはそうだけど…ハヤト無事なの?」

今のところ怒っている様な感じはしないな…。

「まぁ、何とかな…軽い怪我はしたけど、この前ゲンにやられた時よりは怪我はしてないよ。言ってしまえば、俺が一番軽傷なぐらいだからな」

「えっ?じゃあ、ヒサジ君やタケシ君は怪我がひどいの?」

マリコは驚いている様な様子で、俺に聞き返してきた。

「…軽傷ではないな。ヒサジはあばら骨にヒビが入っているし、タケシは病院に入院している。でも、二人とも命には別状ないよ…だから心配するな」