不良の法律~Judge Town~

ゲンは言う…恐怖を与えられる存在になる事のメリットを。

「恐怖とは、他者を束縛するのに一番適した行為なんだ。俺には、ジンみたいな人を納得させられる様な、口述を持っていなかった…だから俺は恐怖と支配で、ジンは慈愛と理論で、組織を作る事にしたんだ。」

ゲンは実に穏やかな表情で、話をしていた…デスのリーダーであるゲンではなくただのゲン。

この穏やかな表情は、本来のゲンの顔だ。

ジンはこの時、久しぶりに弟に会った気がしていた…。

ゲンは昔から、温和な人間だった…ケンカの腕は『あの人』から叩き込まれ、暴力のなんたるかを理解はしていたが、どうしても非常になりきれなかった。

そんなゲンにジンは言ったのだ…。

ゲンは役に徹するんだ、俺の指示通り動けば問題ない…と…。

ジンは深くは語らないが、デスもレガシーもジンが水面下で動かしていたのだ…。

二つの組織を支配し、周りの状況を完全把握…常に10手先を読み切り、自分の真情を悟らせずに完璧に事を運ぶジン…。

ましく100年に一人の天才児の不良…銀次とはまた違う不良界のカリスマだ。